- 16 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 12:20:51.04 ID:4rTqcpQN0
- 一夏「そうだな、できれば付き合い始めたカップルくらいの甘さがいい」
ラウラ「zzz...」スヤスヤ
一夏「だからこんな、夫婦みたいに同じベッドで朝を迎えるなんてだめだ」
一夏「起きろラオウ」バチーン!
ラオウ「!? な、なんだ、敵襲か!」ガバッ
一夏「俺だよラオウ。さあ、今すぐ出てってくれ」
ラオウ「む、なんだ嫁か……いや、そうではない。どうしてこんな起こし方をしたのだ?」ヒリヒリ
一夏「お前と夫婦ではいられないんだよ」
ラウラ「なにっ!? ……、夢では、ないのだな……」ヒリヒリ
一夏「ああ。だからやり直しだ。俺は寝るから起こしに来てくれ」
一夏「あーそれと、ちゃんと朝飯を食いに行こうって誘ってくれよな。それじゃ」
ラオウ「お前は何を言ってるんだ、ってもう眠ったのか。むぅ……」ヒリヒリ - 17 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 12:32:32.53 ID:VK++iiY50
- ラウラ「仕方ない、一度部屋に戻って態勢を整えよう」
――――
――
シャル「zzz...」スー スー
ラウラ「シャルロットはまだ寝ているようだな」
ラウラ「……」バチーン!
シャル「っ!? え、え、なに? 何が起きたの!?」
ラウラ「おはよう。突然すまなかった」
シャル「ラウラ? えっ、何で僕たたき起こされたの……?」ヒリヒリ
ラウラ「怒ったか?」
シャル「そ、そりゃ僕だって怒りたくもなるよ」ヒリヒリ
ラウラ「そうだな、当然だ。ならば私も怒っていいんだよな」
ラウラ「よし、制服にも着替えたし嫁のところへ行ってくる」スタスタ
シャル「……何だったんだろう」ヒリヒリ
- 19 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 12:49:28.31 ID:VK++iiY50
- ラウラ「嫁の部屋に着いた。が、今度は潜入を控えよう」
ラウラ「たしか一夏は起こしに来いと言ってたな。朝食も誘えとかなんとか」
ラウラ「しかし、たたき起こされた意味がわからない。やり直しとは何のことだ?」
ラウラ「まあいい、まずはあいつの言う通り起こしてやろう」コンコン
ラウラ「私だ、一夏。起こしにk」ガチャッ
一夏「ラウラあああああああああああああああ」ギューー
ラウラ「!?」
一夏「起こしに来てくれたんだな、ありがとよ!」ギューー
ラウラ「い、いちか、貴様、何のつもりだ……///」
一夏「何って、スキンシップ? それとも嫌だったか?」
ラウラ「スキンシップだと? くっ、人をたたき起こしたと思えば……むぅ」
ラウラ「まあ、いい。朝食を取りに行くんだろう?」
一夏「おう、行こうぜ! 食堂までは手を繋いでな!」
ラウラ「は、はぁ? や、やめろ、離せ!////」ジタバタ - 20 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 13:02:45.04 ID:VK++iiY50
- セシリア「……あれ、何なんですの?」
鈴「……あそこだけ別空間よね、どう見ても」
箒「……あの馬鹿、急にどうしたと言うのだ……!」
一夏「ほら、ラウラ。食べさせてやるよ。あーん」
ラウラ「じ、自分で食べる! いいから食器を返せ!」
一夏「ははっ、でも俺の膝に座ってくれはするんだな」
ラウラ「一夏が無理やりそうさせたんだろう! もういい、私は教室に行く! 離せ!」ジタバタ
一夏「だめだって、ほら。朝にしっかり食べないと持たないぞ」ギュー
シャル「みんなおはよう……、あれ? そんなところで立ち尽くしたりしてどうしたの?」
セシリア「あら、シャルロットさん。……あの、貴女はあれについて何か存じておりまして?」
シャル「あれって何のこと? って、うわぁ……」
一夏「ほらほら、なんなら口移しだっていいぞー」
ラウラ「馬鹿、やめろ! ま、周りを少しは気にしろ一夏!////」 - 23 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 13:15:15.43 ID:VK++iiY50
- 鈴「とにかく! あんなの絶対おかしいわよね!?」
箒「もちろんだ。どういうつもりか知らないが、目を覚まさせてやる!」
セシリア「きっと変なものでも食べてしまったに違いありませんわね! 今参りますわ一夏さん!」
シャル「あ、待って、僕も行くよ!」
ラウラ「」モグモグ
一夏「やっと食べてくれたな。さて、俺もそろそろ食べちまわないと遅れちまう」
鈴「ちょっと待ったああああ! 何してんのよ一夏!」
一夏「何って、食事だよ。みんなも食べないのか?」
箒「何が食事だ! 女を膝に乗せて食事とは随分と偉くなったものだな!」
セシリア「そうですわよ! こんなのおかしいですわ!」
シャル(ラウラ、いいなぁ……)
一夏「えー、おかしくないだろ? 俺達付き合い始めたんだし」
4人「「「「!?」」」」
ラウラ「」ブハッ - 25 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 13:27:35.60 ID:VK++iiY50
- セシリア「い、いいいいま、何て仰いました?」
箒「い、一夏とラウラが……」
鈴「付き合ってる……」
ラウラ「だと……?」
シャル「……えっ、ラウラ?」
一夏「そうそう。だって俺達まだ結婚できないし、なら恋人同士になるしかないだろ?」
箒「ちょ、ちょっと待て! だいたい今何かがおかしかったぞ!」
セシリア「ラウラさんも初めて聞いたって顔をされてますわ!」
一夏「言わなくたってわかるだろ? ほら、俺ってラウラの嫁だったんだし」
シャル「でも、やっぱりおかしいよ一夏。ほら、ラウラだって困って――」
ラウラ「――ふ、ふふふふ、何だ、そういうことだったのか、嫁よ!」
ラウラ「何故それを早く言わなかったのだ! 嫁がその気なら、私も受け入れるに決まっている」
一夏「悪い悪い。でもまあ、これで正式に付き合ってるってことで」
ラウラ「ふふっ、そういうことらしいぞ?」ドヤァ
4人「「「「」」」」ポカーン - 42 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 15:33:50.44 ID:VK++iiY50
- ――教室
一夏「ラウラー、さっきの授業でわからないところがあるんだけど」
ラウラ「まさか全部とは言わないだろうな?」
一夏「そのまさかでさ。ラウラに付きっきりで教えてもらえたら理解できそうなんだけど」
ラウラ「仕方のないやつだ。で、では放課後、一夏の部屋で教えよう。ふ、二人きりでな///」
セシリア「あの、一夏さん? お勉強でしたら、わたくしもお力添えできると思うのですが……」
一夏「ん、ああ、気持ちだけ受け取っておくよ。ありがとなセシリア」
セシリア「い、いえ……そうですか。何かありましたらいつでも仰ってくださいね……?」ショボン
箒(あくまでもラウラと二人きりになるつもりか……)イライラ
シャル(はぁっ……)ショボーン - 43 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 15:50:23.99 ID:VK++iiY50
- ――昼
一夏「ラウラー、昼飯食いに行こうぜ」
ラウラ「うむ。では食堂へ――」
一夏「いや、あまり人の多いところはだめだ。邪魔が入ってお前との時間が減っちまう」
ラウラ「……ふむ。ならば、どうするというのだ?」
一夏「今日は何か購買で買って、俺の部屋で食べよう。明日は何か作ってきてやるからさ」
ラウラ「嫁の手料理か……明日が楽しみだ」
一夏「おいおい、今は夫婦じゃねえっての。それじゃさっさと買いに行こう」
鈴「――ってことを話してたわけ?」
シャル「……うん」
セシリア「一夏さん、どうして急にラウラさんとお近づきになろうとしてるんでしょう……」
箒「まさか、な。あの唐変木が、ラウラを好きになったりとか……」
4人「「「「…………」」」」ズーン - 44 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 16:05:46.09 ID:VK++iiY50
- 一夏「ラウラは何を買ったんだ?」
ラウラ「菓子パンだ。何やらシールが入っているのだが、これがなかなか種類が多いらしい」
一夏「ああ、それはポケモンだな。懐かしいなぁ」
ラウラ「一夏はこの黄色いネズミを知っているのか?」
一夏「そいつはピカチュウって言ってな、ポケモンを代表するような人気キャラなんだ」
ラウラ「そのポケモンとは何だ?」
一夏「ゲームだよ。元は携帯機用のソフトだったんだけど、今はいろいろあるかな」
ラウラ「そうか。……私は娯楽など何も知らずに過ごしてきたからな」
一夏「これから知っていけばいいさ。そろそろ食べようぜ、はいあーん」
ラウラ「だ、だから自分で食べると朝も言っただろう!」
ラウラ「それに、次の番は私だ。私が買ったパンをありがたく食べるといい」
一夏「いいのか! よっしゃ!」
ラウラ「ふっ、まるで子供のようだな。……は、はい、あーん///」 - 46 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 16:23:40.81 ID:VK++iiY50
- ――放課後
一夏「ラウラー、早速だけど勉強教えてくれないか」
ラウラ「嫁の部屋だったな、うむ。行こう」
一夏「腕組んでこうぜ腕」ギュッ
ラウラ「!? って、また返事をしないうちに……///」
タッタッタッタッ バァン!
鈴「一夏、いるん――って、え、なにこれ」
一夏「おう、鈴か。そんなに急いでどうしたんだ?」ギュー
ラウラ「これから一夏に勉強を教えにいく。そこをどいてくれ」ギュー
鈴「つ、付け入る隙がない……! どうなってんのよこれ!」 - 50 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 16:39:18.78 ID:VK++iiY50
- ラウラ「まったく、ノートも取っていないとはどういう了見だ? 一夏よ」
一夏「ずっとラウラのこと考えてたからなぁ、集中できなかったんだ」
ラウラ「むぐっ、あー……うむ。そうか、ならば仕方ないな」
一夏「それに、少しでもラウラと一緒にいたいからさ。まずはノートを写させてくれよ」
ラウラ「ほら、これだ。これを写している間、覚えるべき箇所はついでに覚えておけ」
一夏「へー、ラウラの書く字って結構きれいなんだな」
ラウラ「ど、どこを見ている! 私の字などどうでもいいだろう!」
一夏「そんなことない。ラウラのことはどんなことだって知りたいんだ」
ラウラ「……むぅ。今日の一夏はいつになく、私を困らせるのだな」
一夏「俺、変なことしたか?」
ラウラ「ああ、朝からずっとだ。でも不思議と心地が良い。私も変になったのかもな」
ラウラ「……いや、なんでもない。さっさとノートを写せ」
一夏「はいはい、終わったら教えてくれな」カキカキ - 52 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 16:58:08.77 ID:VK++iiY50
- ラウラ「ここは――だ。だから――となり、――というわけだ」
一夏「ふーん。こんなのよくスラスラと言えるな」
ラウラ「ふん、伊達に候補生を名乗ってはいない。それに一夏が勉強不足なせいもある」
一夏「でも、こうしてラウラに教えてもらえるんだったら、俺は馬鹿なままでもいいな」
ラウラ「そ、それは困る。一夏にはもっと精進してもらわなければ」
一夏「何でだよ? ……そっか、毎度他人の勉強に付き合わされたらそりゃ嫌だよな」
ラウラ「い、嫌ってわけじゃない。一夏がそう望むのなら、私は何だって答えてやろう」
ラウラ「でも、その……あの、代わりと言ってはなんだが、私も一夏に教えてほしいことがたくさんある」
一夏「たとえば、娯楽とか?」
ラウラ「そう、だな。それもある。だが私も、一夏のことを知りたいと思っていたんだ」
ラウラ「勉強もいいが、もっと他の事で一夏と一緒に過ごしたい。……だめか?」
一夏「そんなことない! ラウラがそう思ってくれてるんなら、勉強ばかりしてるわけにいかないな!」
一夏「俺、勉強もちゃんと頑張るからさ。今度どこか二人で遊びにでもいこうぜ」
ラウラ「う、うむ……楽しみにしているぞ、一夏……///」 - 53 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 17:05:57.45 ID:VK++iiY50
- NTRとかドラマチックでいいよな
- 54 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 17:08:16.45 ID:y7DTTbVI0
- は?
- 55 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 17:08:30.29 ID:Da2sEuHli
- >>53
屋上 - 56 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 17:25:07.08 ID:VK++iiY50
- ――ラウラ・シャルの部屋
ラウラ「〜♪」
シャル「ご機嫌だねぇ、ラウラ」
ラウラ「まあ、な。夕飯は食堂で取ることにしたが、その後も一夏のところへ行ってくる」
シャル「そっか。……あ、その黒猫パジャマ、着ていくんだね」
ラウラ「うむ、お前が買ってくれたものだ。一夏も、か、かわいいと言ってくれたしな……///」
シャル「そうだったね。じゃあ、いってらっしゃい」
ラウラ「ああ、行ってくる」ガチャ
シャル「……」 パタン - 57 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 17:28:03.13 ID:83jucqy2O
- N:寝てたら
T:隣に
R:ラウラキタ──(゚∀゚)──!! - 58 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 17:34:37.27 ID:VK++iiY50
- ――食堂
一夏「お、この前のか。こうして見ると、やっぱりラウラは可愛いのも似合うな」
ラウラ「そ、そうか? ふふっ、そうだろうそうだろう」
一夏「でもそれ、たしか手のところ肉球になってて食器持てないんじゃないか?」
ラウラ「今さら何を言う。次は一夏が食べさせてくれる番だろう?」
一夏「そうだったな、ごめん! じゃあ二人分取ってくるよ、ラウラは何が食べたい?」
ラウラ「一夏に任せる。では私は席を取っておこう」
一夏「おう、ちょっと待っててな」
箒「……」 - 60 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 17:42:39.13 ID:VK++iiY50
- 一夏「どうだ、うまいか?」
ラウラ「……っ。うむ、いつもより格別に感じる」
ラウラ「一夏に食べさせてもらっているからかもな……///」
一夏「何か言ったか?」
ラウラ「いや、何でもない。……そのうちこの味にも慣れるだろう。一夏も食べるといい」
一夏「ああ、そうするよ」パクッ
セシリア「……」 - 62 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 17:50:55.39 ID:VK++iiY50
- ――廊下
ラウラ「一夏は猫は好きか?」
一夏「そうだなぁ、目の前にいる黒猫ならかわいいし好きかな」
ラウラ「――げほっ、げほっ! くっ、不意打ちとは……!」
一夏「なあ、せっかくだし猫の鳴き真似やってみてくれよ」
ラウラ「!? で、できるか、そんな事!」
ラウラ「……」
ラウラ「……あー」コホン
ラウラ「……、に、にゃあ……」
一夏「おお、いいじゃん! すげーかわいかったぞ今の!」
ラウラ「//// さ、さっさと行くぞ!」スタスタ
一夏「あ、待てよラウラ。おーい」タッタッタッ
鈴「――あっ」
鈴「……」 - 64 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします: 2012/05/01(火) 18:14:36.68 ID:VK++iiY50
- ラウラ「〜♪」ゴロゴロ
一夏「ベッドでそうしてるとほんとに猫っぽいな。うりうり」
ラウラ「むっ、ちょ、どこを撫でているどこを!」
一夏「んー、あご?」
ラウラ「猫はそんなところを撫でられて喜ぶものなのか?」
一夏「さあ、どうだろうな。ラウラは気持ちいいか?」
ラウラ「……よくわからん」
一夏「そっか。じゃあ、ちゃんと気持ちよくしてやろうか」
ラウラ「な、なにっ!?」
一夏「いいからそのまま横になれよ、その方がやりやすいし」
ラウラ「う、あ、う……うむ」
一夏「よし。じゃあやるぞー、マッサージ」
ラウラ「? ……あ、ああ、なんだ……うむ、そうか……では、頼む」