1: 星降るφ ★ 2012/07/07(土) 09:46:09.44 ID:???0
食料安保の切り札、世界種子貯蔵庫 July 6, 2012

 エンドウの種がつまった2本のガラス管。ノルウェー沖、北極圏にあるスピッツベルゲン島に建設された、スバールバル世界種子貯蔵庫(SGSV)で冷凍保存される予定だ。この施設はグローバルな食料安全保障に向けた究極のセーフティーネットで、核兵器による攻撃にも耐えうる設計になっている。
 小惑星の衝突や核戦争など、“この世の終わり”が訪れたとしても、22億5000万粒もの種子を守ることができる。

 一方、局所的な気象変化や新しいハイブリッド種の普及などにより、作物の多様性は既に驚くほどのペースで失われている。世界種子貯蔵庫は、できる限り数多くの種を残すための最後の希望だ。

 SGSVを運営するグローバル作物多様性トラストの事務局長ケアリー・ファウラー(Cary Fowler)氏は、「作物の多様性は日々失われている」と話す。「世界種子貯蔵庫は緊急事態に陥ってから役立つ と、多くの人が誤解している。実際には種子と作物のバックアップ計画であり、減少する一方の種子の多様性を守るための保険だ」。

 小麦のように一見単純な穀物でも、20万もの種類があると言われる。それぞれは異なる形質を備えており、繁殖に適した気温や、干ばつ、病気、害虫への耐性などが異なる。「気候変動の影響を控えめに見積もっても、今世紀半ばにはアフリカなどの広大な領域で、これまで経験したことのない現象に見舞われるだろう」とファウラー氏は述べる。

「将来の変化に農業はどのように適応すればよいのか。その1つの答えが、貯蔵庫の多様な種子を利用して、新しい気候に適した作物を生み出すことだ。今後の食料安全保障にとって極めて重要なポリシー
になる」。

▽ナショナルジオグラフィック
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2012070601&expand#title
▽画像
no title

2008年に収められた最初の種子ボックスには123カ国から集めたさまざまな品種のコメ
no title

続きを読む